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時を超えた宝物:ベル&ロス ジュネーブ123の魅力に迫る

時を超えた宝物:ベル&ロス ジュネーブ123の魅力に迫る

時計には、何年経っても心の奥底に残り、あなたを手招きするような稀有な時計がある。ベル&ロス ジュネーブ123は後者のカテゴリーに入る。派手さはなく、最新のトレンドでもないが、時代を超越したエレガンスと「何にでも合う」魅力を持っている。

建物のファサードを飾ることができるほどクラシックで、非の打ちどころのないデザインのスーパーコピー時計 代引きを想像してみてください。それこそが「ジュネーブ123」の本質なのです。その視認性は揺るぎなく、シャープで自信に満ちた針が大胆に時を告げる。真っ白なキャンバスに踊る黒い針、あるいは静謐な黒を背景に輝くポリッシュ仕上げのステンレススティール。

デザインにおけるとらえどころのない概念である「バランス」が、ジュネーブ123では調和のとれた表現となっています。この時計は、6時位置のスペースを軽視するというありがちな罠から逃れている。その代わりに、ベル&ロスはスモールセコンドと日付窓を巧みに1つの逆 "8 "の形に統合している。多くのブランドが正方形の日付窓を採用し、円形の調和を崩しているのに対し、ジュネーブ123は丸い窓を採用。時計全体のシンメトリーを保つ、シンプルかつエレガントなソリューションです。

しかし、ジュネーブ123が大切にしているのはバランスだけではありません。丸みを帯びた文字盤と対照的な角ばった太い針は、一目で優れた視認性を確保します。これは目的を持ったデザインであり、鮮明な数字や快適なブレスレットなど、時計のあらゆる面に表れています。

クラシックなステンレススティールからラグジュアリーな18Kゴールドまで、ジュネーブ・シリーズにはさまざまなテイストがあります。クロノグラフのスリルを求める人には、ジュネーブ126が待っている。そして最大の魅力は?価格は2000ドル台前半からと、スイスやドイツの時計製造の世界では競争力のある選択肢となっている。

ベル&ロスN級 代引き ジュネーブ123は単なる時計ではなく、思慮深いデザインと高品質なクラフツマンシップの静かな証であり、時代を超えたパートナーなのです。流行を超越し、どんなシーンにも難なくマッチする時計を求める人にとって、ジュネーブ123は真剣に検討するに値する。静かな自信、控えめなエレガンス、そして人生におけるより上質なものへの愛をささやく時計です。さあ、じっくりとご覧ください。そのタイムレスな魅力の虜になってしまうかもしれません。

バイヤー注目の一品!2012年に注目すべきニューモデル、男性が身に着けたくなるヴァシュロン・コンスタンタン

バイヤー注目の一品!2012年に注目すべきニューモデル、男性が身に着けたくなるヴァシュロン・コンスタンタン
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自信を持って送り出す新作モデル」は、有力ブランドからのもの。その中でもバイヤーが「イチオシ」と推薦する1本を紹介します。男性にとって時計は趣味であり相棒であり、自己表現のツールです。今回の写真では、寛ぎの時間を過ごす部屋を想定しています。モデル解説と共に、ショップや百貨店などからバイヤーが推薦する言葉が時計の魅力を引き出してくれます。
古くて新しいトノーは着けない楽しみもある

トノー(樽)型ケースは、腕時計の黎明期から存在している。主張は大きいのだが、クラシックでもあるというユニークな存在だ。

ヴァシュロン?コンスタンタンコピーは250年以上の歴史をもつ老舗。彼らはちょうど100年前からトノーケースの時計を作り続けている。このモデルはその100年間の歴史の積み重ねを表現。ベゼルを薄く仕上げることでドレス感を上げつつ、縦方向を長くしたので腕にスリムに収まる。ノンデイトの潔さも含めて、腕に着けるだけで品格をもたらすだろう。

こういう時計は普段使いではなく特別なときに着けるためにある。そして書斎でちょっと取り出して、ゼンマイを巻き上げて楽しむためにある。
257年間作り続けてきた職人たちの魂が入っている

257年間、一度も途絶えることなく時計を作り続けているのは、唯一ここだけです。脈々と続いている本物の老舗には、このようなクラシック時計がふさわしい。遠目で見るとヴァシュロンの時計だとわからないかもしれない。でも高級品は万人に受け入れられなくてもいい。腕時計を見れば、その人の人となりが少しわかりますが、だからこそ“控えめの美学”を楽しみたい。
【関連記事】:http://palepink.net/wp-includes/fonts/diary.cgi

ダイバーズウォッチ10選! 海やプールでガチ無双する夏に輝く時計たち。

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ダイバーズウォッチ10選! 海やプールでガチ無双する夏に輝く時計たち。
夏といえば何を思い浮かべるでしょうか?

海、花火、甲子園、かき氷……など、日本にはたくさんの夏の風物詩がありますよね。

腕時計における夏の風物詩(?)といえば、やはりダイバーズウォッチではないでしょうか。

ゴツッと逞しいルックスに、水っ気をものともしない屈強さは夏の腕元にピッタリですよね。

そこで今回は、インスタグラムの腕時計コピー 激安 代引きの投稿の中から見つけた、夏に映えるダイバーズウォッチ10選を今回と次回の2回に分けてお届けしようと思います。

ちなみに、ダイバーズウォッチって何?という方は、こちらのタフでかっこいい「ダイバーズウォッチ」の特徴と選ぶときの3つのポイントをご覧ください。ダイバーズウォッチについて体系的にわかりやすくまとめております。

それではいってみましょう!

1. チューダー ブラックベイ58
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ロレックスの兼価版ブランドとして1926年に生まれたチューダー。

その名前とかつてのバラのロゴは、イギリス国民に愛されるようにと、エリザベス女王を排出した名門チューダー家から来ています。

現在は兄貴分であるロレックスとは異なる独自路線を展開し、今や中価格帯の中心的ブランドともいえる存在にまで成長しています。

そんなチューダーの中でも高い人気を誇るのが、ダイバーズウォッチであるブラックベイ58。

その見た目や形は、ロレックスのサブマリーナーを踏襲しつつも、独自のデザインエッセンスを加えています。

他のダイバーズとは違う、どこかヴィンテージライクで親しみやすい雰囲気は他にはなかなかないものです。

数々の時計を見てきましたが、この価格帯で最も訴えるものがあったダイバーズウォッチの一つである事は間違いありません。

チューダーが日本に正式に展開されたのは2018年とかなり最近ですが、一部のモデルはプレミア化するなど、品質の高さからその人気はすでに鰻登りになっている今注目ブランドの一本です。

2. ブライトリング スーパーオーシャン・ヘリテージ
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ブライトリングといえば飛行機のパイロットのためのパイロットウォッチやクロノグラフという印象が強いかもしれませんが、実はダイバーズウォッチの最初期からダイバーズウォッチを作っているブランドでもあります。

ブライトリングの一世代前のロゴには翼と錨が描かれていましたが、これは1980年代頃、当時の会長CEOであるアーネスト・シュナイダー会長が、空だけではなく海の分野でもプロの計器を作るという表れでデザインしたものです。

ことからも海へのこだわりも並々ならぬものがあることがわかりますよね。

そんなブライトリングの歴史的ダイバーズウォッチの系譜に当たるのが、このスーパーオーシャン・ヘリテージです。

”ヘリテージ”を名前に冠する通り、メッシュブレスレットやリューズガード無し、ドーム型風防や筆記体で書かれたモデル名など、全体的にクラシカルなルックスをしていてお洒落ですよね。

一方で、綺麗に磨かれた鏡面仕上げのケースやセラミック製のベゼルなど、キラキラとエレガントで高級感のある仕上がりなので、夏の陽射しに映えること間違いなしです。

3. オメガ シーマスターダイバー300M
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ジェームズ・ボンドの時計としても名高いオメガのシーマスターシリーズ。

オメガのシーマスターが登場したのは1957年のことです。そこから様々な種類の派生モデルが誕生していますが、最もアイコニックで有名なのがこの「ダイバー300M」というシリーズではないかと思います。

ダイバー300Mシリーズは1993年に初登場し、2018年に3世代目となる現行機が誕生しました。

この新型シーマスターダイバー300Mは2018年にモデルチェンジを行ったのですが、偉大なる先代の後継機ということで世界的に大きな注目と称賛を集めた時計です。

まずぱっと見て印象的なのが、文字盤に掘り込まれた波模様ですよね。

これは初代シーマスター ダイバー300Mの波模様を復刻しており、ファンにはたまらないディティールとなっています。

また、ドットのインデックスや針など、どこを見ても気持ち良いほどにエッジが際立っており、ひと目で質の高さと高級感を感じ取ることができる仕上がりです。

外見もさることながら、この時計の本当に凄いところはムーブメントにあります。

コーアクシャルCal.8800は、マスタークロノメーターという新基準をクリアし、オーバーホールは8~10年に一度という長寿命を実現。耐磁性はMRIに入れても壊れないという程、時計界イチの圧倒的な強さを誇ります。

これほど充実した内容で、新品定価60万円程度で買うことができるというのは信じられません。

英国海軍採用から、深海探査、映画のスクリーンまで偉大な歴史を紡いできたシーマスター。

万人におすすめすることができる、ダイバーズウォッチ界のエース的な時計だと思います。

4. セイコー SBDC101
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1881年に創業されたSEIKO。

今では世界中に愛される偉大な日本の時計メーカーですが、特にセイコーのダイバーズウォッチは愛されものだと感じています(私自身、海外でセイコーのダイバーズウォッチをしていたら「良い時計だね」と声をかけられたことが複数回あります)。

セイコーのダイバーズウォッチの歴史は1965年から始まります。

世界初のダイバーズウォッチから遅れること12年、1965年にセイコーは日本初のダイバーズウォッチを完成させ、1966年から南極観測越冬隊の装備品として寄与します。

そこからエベレスト登頂や深度3000mの深海への帯同など、極限の環境への挑戦を続け進化してきました。

ここで紹介するSBDC101は、そんな数あるセイコーダイバーズウォッチの始祖である”ファーストダイバーズ”の復刻モデルです。

ダイバーズらしからぬシュッとしたスタイリッシュなルックスは、他と一線を画すかっこよさに仕上がっていると思います。

特に注目したいところは、ラグの中が横一線になっている点です。

ほとんどの時計はここがケースに合わせて湾曲しているのですが、このSBDC101は直線になっているので、ベルトをNATOストラップや革ベルトに変えてもケースとの間に隙間ができず、時計との一体感がずば抜けて高くなります。

つまりベルトの着せ替えがかっこよくキマる時計ということです。

値段も比較的良心的な価格なので、一本遊び用に買ってみても活躍する時計だと思います。

5. ロレックス サブマリーナー
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前半戦の最後はロレックスのサブマリーナーです。

やはりダイバーズウォッチを語る上では欠かせない存在でしょう。

ダイバーズウォッチのアイコンであり、原点にして頂点と名高い時計です。

1953年の初登場から、デザインはほぼ変わらず現在まで続いていおり、まさに永世定番。

世界中の男たちの憧れジェームズ・ボンドの時計としても有名です。

ロレックスの厳しい自社規格を通している為、精度はクロノメーター以上で、日差は驚異の+/-2秒以内。使用しているステンレス素材は904Lというもので、傷や錆に非常に強い特別な最高級ステンレスです。

大ぶりな時計が多いこのジャンルで、ケース径サイズ40mmとベストサイズなのも嬉しい点です。

歴史・ステータス・精度・頑丈さ・サイズ感・扱いやすさ・資産価値など、全ての項目で高得点を出せる時計は極めて稀な存在です。

サブマリーナーはまさしく、そのど真ん中を行く時計であり、今後もそれが崩れることはないでしょう。

FINAL FANTASY 10

ティーダメインのノーマル話。
…ほんとはアーティのつもりで書き始めたけど書き上がったら掛け算要素がなくなってたという(汗)


約束 [20010729]
 ティーダとアーロン。消え逝く前に交わした約束。

旅の終わり [20010819]
 ティーダ。大嫌いで大好きな父へ。

Cry for the Moon [20011229]
 ティーダとアーロン。同人誌「いつか終わる夢」より再録。「約束」と微妙に連動。

Angelique

オスカー受でアリxオスメイン。



眠りの使者 [20010422]
 カティオス。甘えるオスカーと甘やかすカティス。

Love of the Same Race [20010604]
 ヴィエオス。オリヴィエから見たオスカー。二人の間にあるのは同族愛。

望まない者 [20011021]
 アリxオス。突発的にエロが書きたくなって書いた割りに、突入するまでが妙に長い。

霜降ル月ノ或ル日ノ話。 [20011122]
 アリxオス。カラダのオツキアイ先行型の二人が一歩距離を進める気になる話。

アイノコトバ [20011221]
 クラオス。「オスカー苛め隊」献上。大人の艶っぽい雰囲気を目指してみた。目指しただけで終わった。

Searching for... [20020503]
 アリxオス。オス右。同盟発行「OS-MIGI2」参加作品。崩れゆくアルカディアでアリオスを捜すオスカー。

百億の笑顔に隠されたたった1つの涙の雫 [20020506]
 カティオス。「1戦目と2戦目の間で甘々」というリクで書いたもの。

midnight lovers [20020810]
 アリxオス。同名同人誌より再録。いつもと違うシチュエーションで顔を合わせる二人。

Carriage [20021014]
 クラオス。「オスカーをお姫様抱っこするクラヴィス」というリクで書いたもの。

±0 [20021111]
 クラオス。たくさんの小さな不幸とたった1つの大きな幸せでプラマイゼロ。

WILD HEAVEN [20021229]
 アリxオス。同名同人誌より再録。お忍びで降り立った惑星で何故か追われる羽目に陥るオスカー。

終わりの見えている日々だから、まるで終わりなどないかのように時を刻もう。 [20030304]
 カティオス。いつものようにじゃれあって、いつものように別れる二人。

[20030927]
 アリxオス。「メモワール時点でのアリオスの片想い」というリクで書いたもの。

La lune est invité par un piano. [20020810]
 クラオス。黒薔薇同盟発行のアンソロジー「Black Rose2」より再録。耽美系目指して玉砕(泣笑)

Rhythm Red Beat Black [20021229]
 クラオス。黒薔薇同盟発行のアンソロジー「Black Rose3」より再録。パラレルで終末ネタ。

On The Way-Tierkreis- [20031228]
 クラオス。同人誌「russus triangulum」より再録。パラレルでコメディ…を目指したはず、確か(笑)

Just For You And Me Now [20031228]
 アリxオス。同人誌「russus triangulum」より再録。パラレルでシリアスで悲恋。
 
 
 
何でも屋シリーズ
 アリxオスで現代ロンドンが舞台のパラレルシリーズです。
 
A Day In The Life [20020701-20020731]
 同人誌収録の加筆修正版。シリーズメインの長編。アリコレ要素があるのでお嫌いな方は気をつけて。

This Night [20021225]
 二人が出逢う前のそれぞれ一人のクリスマス。すぐ傍ですれ違うのに出逢わない二人。

Twinkle Night [20030815]
 同名同人誌より再録。甘々。二人の無意識の惚気全開。

Happy Happy Greeting [20040101]
 一々面倒なことが好きなオスカーとそれに付き合わされるアリオス。 

Something [20040901]
 折角の現代ロンドン設定なのでビートルズに絡めて。レノン派?マッカートニー派?アリオスの好きな歌。




FINAL FANTASY 8

スコール受。サイスコでも自分的FF8ベストCPはスコリノなので、リノアは大事にされてます。
当時はもっと色々ラグスコとかアースコも書いてたんですが、今見ると羞恥に耐え切れない…(汗)


Dawn Valley [19990430-20001015]
 サイスコ。死にネタ。サイスコの話だけどヤツらの出番は殆どありません。

愛ではない、何か。 [19991231]
 サイスコ。ポエムチックなサイファー独白

original sin [20000812]
 サイスコ。同人誌「楽園追放」より再録。

Beautiful Name [20000823]
 ノーマル。スコールのモノローグ。母からの最初で最後の贈り物。

I wish you a happy new year. [20010101]
 ノーマル。スコールのモノローグ。大切な人たちへ。



FINAL FANTASY 4

カイン受。エジカイがイチオシです。
 
 
宵待草 [20080529]
 ゴルカイ。「試練の山より愛をこめて!」投稿作品。暗くて激短。竹久夢二の同名詩から。

おでかけしましょ [20090208]
 セシルとカイン。DFF設定でED後。TA無視の健全話。
 
 
『シリアス』についてのお題  お題提供:無限のム
1話完結でゴル兄さんとカイン。

さよならと言えなかった人がいた [20080330]
 ゴル←カイン。ED後のカイン。

最後の言葉は聴いてあげない [20080330]
 ゴル→カイン。ED後のゴル兄さん。さよならと~と対。

まるで私は小さな子どものようでした [20080407]
 ゴルカイ。こーゆー始まり方もアリ、かなぁと。
 
 
選択式御題から5題  お題提供:一文御題
エジカイで連作。1話ごとに無駄に長くなっていきます(汗)
 
あぁもう。全て忘れて眠ってしまいたい。 [20080330]
 エジカイの基本はラブコメだと思う(笑)目撃!ドキュン編

好きなんだよ!たぶん!心臓バクバクしすぎて俺にもよくわかんねーけど! [20080401]
 ラブコメのお約束(?) 寝惚けてチュー編

好きだ!好きだ好きだ好きだ、世界で一番愛してる!コレで満足か、バカ野郎! [20080412]
 ラブコメのお約束(?) 成り行きと勢いで告白編

面と向かい合って、二人きり。後は口を開くだけ。 [20080505]
 ラブコメのお約束(?) 周囲の生暖かい応援編

何言ってるの?お前も俺の事好きでしょ。 [20090505]
 ラブコメのお約束(?) 決めるトコは決めるぜ編 本当に無駄に長いです…。



DISSIDIA FINAL FANTASY

獅子総受け思考。なんだかんだで兵士獅子がメインになってきました。
 
我が家のDFF設定
 
 
あなたについておもうこと [20090208]
 コスモスメンバーに仲間についてインタビューしてみました。
 
傘がない [20090208]
 兵士獅子 というかクララ→スー
 
今は小さな僕の手だけど [20090212]
 少年+獅子 スーのガンブレに興味津々なネギ
 
無自覚な愛を君に。 [20090221]
 勇者→獅子 全く以って自覚のないライトさんの告白 こんなこと言われたら惚れてまうやろー!(笑)
 
若く青い日々 [20090308]
 兵士獅子 頑張れワカゾー!的クラスコ初めて物語。
 
異文化交流ノススメ [20090413]
 コスモスALL 魔導船100戦ミッションクリア記念リク 掛け算要素がほぼなくなりました…orz
 
Go WEST [20090518]
 盗賊獅子 中華(?)パロ pixivで見た美麗絵に萌えまくって書いちゃいました(汗)
 
大人の事情と子供の事情 [20090601]
 幻想獅子 父性に飢えてるスーと息子と同い年の男の子に本気になりそうで内心悩む親父(笑)
 
いつか野に咲く花になる日まで [20090614]
 義士←獅子 スーの片想いモノローグ。纏まりないです。意味不明だ…orz
 
spineus cunae [20090628]
 魔女獅子 ミッションコンプ記念フリリクの1シーンSSです。これでアルスコって言えるんだろうか(汗)
 
無自覚な爆弾 [20090705]
 勇者獅子 ミッションコンプ記念リクSSです。「無自覚な愛を君に」の続きな感じ。
 
白く染まる熱 [20091123]
 勇者獅子 日記に載せた短文。文字通りヤマなしイミなしオチなし、です。
 
Last Christmas [20091224]
 義士獅子 Xmas×Squall投稿作品。イチャラブを目指したつもり…。
 
READY GO!! [20101225]
 盗賊+獅子 フリリク「ジタン&スコールのイミテーション討伐共同戦線」
 
Geranium [20101225]
 義士獅子 フリリク「フリオニール×スコール 軍パロ設定でシリアス・ラブラブ」
 
Darlin' Darlin' [20101225]
 兵士獅子 フリリク「見てるこっちが恥ずかしくなるくらいのクラスコ」
 
Timing [20101225]
 兵士獅子 フリリク「『若く青い日々』の成立までのお話」
 
Winter has come! [20101225]
 兵士獅子 フリリク「楽しいゲレンデ生活」
 
Priority [20101225]
 盗賊獅子 フリリク「9→8で、9が8のことを気になり出したきっかけのお話」
 
healing time [20101225]
 獅子+少女 フリリク「仲良し、ほのぼのなティナとスコ、そしてそんな二人を眺めるその他の人たち」
 
HEAT [20101225]
 兵士獅子 フリリク「クラウド×スコールで、夏の夜のお話」
 
 
 
魔女っ子理論シリーズ
 捏造過多のED後話
 
魔女っ子理論 [20090627-20100220]
 コスモスALL+α 日記にて連載した長編粗筋(笑)詳しい注意書きは中にあります。
 
0214 [20120214]
 スー+クララ+α 魔女っ子理論の1年後。そこはかとなくクラティ+スコリノ
 
その日に感謝と祝福を [20120823]
 クラスコ 魔女っ子から数十~百年後。短いですがスーはぴば!でも魔女っ子設定なので薄暗い…。
 
 
 
それはもう引き返せない渦 [20090321-]
 兵士獅子で英雄獅子要素ありのシリアス連載(?) スーもクララも乙女思考(笑)
 
[20090321]
 英雄獅子 ただヤッテルだけ(汗)そのわりにあんまりエロくない…orz
 
2 [20090427]
 兵士+英雄 スーもいますが気絶したままなので(汗)
 
 
 
汝の日常を愛せよ
 今の所CP色ナシの現代パロ
 
風呂上がりに1杯のビール [20090811]
 兵士+獅子 クララ誕生日おめでとー!SS
 
他人の不幸は時と場所を選ばない [20090823]
 獅子+兵士 スー誕生日おめでとー!…の割りに不憫な待遇でゴメン(笑)
 
本来年末年始ってのは厳かに迎えるものなんだ [20091231]
 獅子+勇者 大晦日と言ったら除夜の鐘。なんてことはない年越しSS
 
七夕に晴れてることなんてまずない [20110707]
 17歳s 期末試験前の1コマ。17歳sと言ってもスーは名前だけ。
 
祭りの本番はあっという間 [20091101]
 013コスモスALL 同人誌からの再録。学園祭ネタ。書きたかったのはライトとスーの遣り取り(笑)

その日に感謝と祝福を

 
 
 
 
 
 朝、いつものように目覚めたスコールは、いつものように顔を洗い、着替え、コーヒーメーカーをセットする。起き抜けに食べられないのはスコールだけでなく、同居人たるクラウドも一緒で、だからまずはゆっくりコーヒーを飲むのが長年の習慣だ。どちらも目覚めのいいタイプではないが、クラウドがベッドから起き上がるのに時間を要するタイプなのに対して、スコールはとりあえず起きるものの暫くは思考が鈍るタイプだ。だからコーヒーメーカーをセットするのは大抵の場合スコールで、今日もその例に漏れなかった。
季節は夏で、既に高い位置に昇った太陽の光が容赦なく部屋の中まで入ってくる。カーテンを引いて少しだけ光を遮ると、キッチンの棚から自分とクラウドのものと、2つのコーヒーカップを手に取る。それは、今やほぼ無意識で行っていると言ってもいい程、スコールの中で何の変哲もない、いつも通りの動きであり、いつも通りの時間だった。
 そんな、いつもと何1つ変わらないはずの時間が変わったのは、スコールがカップにコーヒーを注ぎ終えた時だ。
いつものように起きだしてきたクラウドの気配は背後に感じていた。いつもならば朝の挨拶と共に伸びてきた手がコーヒーが注がれた自分のカップを取っていく。だから今日もそのつもりでいたスコールの背に、ふわりと低い体温が重なった。
「…ありがとう」
後ろから抱きしめてきたクラウドの声が告げたのは、感謝の言葉。そのあとぎゅっと抱きしめられて、スコールはああ、と壁に掛けられたカレンダーを見遣る。
 そうだ、今日は8月23日だった。
ほんの2週間ほど前には、今と逆の立場でスコールもクラウドに感謝の言葉を告げたのに、今日になったら日付のことなどすっかり頭から抜け落ちていた。
 8月23日。それは遠い遠い昔、自分が生まれた日。
クラウドにとっても、スコールにとっても、自分の誕生日などというものは、決して嬉しいものではないし、できれば意識したくないものだった。迎えたその日が何度目の誕生日なのか、それを考えることは、世界の時の流れから隔絶されてしまった自分を改めて認識することに他ならない。
それならば、その日を普段と変わらない1日として過ごせばいいものを、そうしないのは、今はもういない人たちの厳命があるからだ。
かつて共に戦い、暮らしたクラウドの仲間たち。別の世界から来たスコールのことも、当たり前のように受け容れてくれた彼らは、毎年必ず2人の誕生日を祝ってくれた。1人、2人と時の流れに従ってライフストリームへと還っていっても、絶対に2人の誕生日には祝いのメッセージが届けられた。そして最後まで誕生日を祝ってくれたマリンも、もう次は無理だろうという時になって、彼女は2人に厳命したのだ。誕生日はちゃんと祝わなくてはダメ、と。それから、これは皆の遺言だ、と。
 
 
 忘れないで欲しい。2人がどんなに苦しい想いをしなくてはならないとしても、それでも生まれてきてくれたから、私たちは貴方たちに出逢えたのだということを。皆、クラウドとスコールに出逢えて嬉しかったんだということを。この世に生まれてきた素晴らしい日を、なかったことにしないで欲しい。
 
 
 だから今年も、2人は互いの誕生日を忘れない。けれど世界から隔絶されてしまった痛みが解るからこそ、「おめでとう」と言うのはやはり苦しくて、同時に同じ痛みを分かち合える相手が居てくれることに大きな喜びと安堵を覚えるからこそ、2人の間では誕生日は祝福ではなく感謝の言葉を贈る日になった。
「ありがとう」
もう1度、そう囁いたクラウドの腕が益々力を込めて抱きしめてくる。
季節は夏で、カーテン越しでも陽射しは強く、部屋の温度は鰻上りだ。おまけに手許にはカップに注がれたコーヒーが香りと共に湯気を立ち上らせている。いくらクラウドの体温が低めでも背中から抱きしめられてじんわりと汗ばんでくるのは止められない。しかしスコールはそのままの体勢で動こうとはしなかった。
 もしも1人だったら、きっと自分は誕生日を忘れることすらできなかっただろう。その日付が来ることを毎年恐れて、蹲って怯えて、震えてその日を過ごしたに違いない。この日をいつもと同じように迎え、過ごしていられるのは、この日を素晴らしい日だと言ってくれた人たちがいて、なによりこうして抱き締めてくれる腕があるからだ。
 だから毎年、こうして誕生日を迎える度に思うのだ。思い上がりでなければ、2週間前のクラウドも、同じように思ったはず。
 
 
 
自らの誕生日をこうして迎えさせてくる彼に、祝福を、と。
 
 
 
 

0214

 
 
 
 
 
 一緒にチョコレートを作ろう。
ある朝子供たちにそう言われたスコールは、無言のまま相手   マリンとデンゼルの顔を交互に見遣り、たっぷり20秒は経過してからこう答えた。
「…何故」
「バレンタインだもん」
「………意味が解らない」
スコールが頭を振って溜息を吐く様に、マリンとデンゼルは顔を見合わせ、そしてマリンが可愛らしく「ひど~い」と唇を尖らせる。
 …どっちがひどい。
スコールは内心でそう思いながらも、目線でデンゼルに説明を求めた。
「スコールが教えてくれたじゃないか、バレンタイン」
「それと俺が一緒にチョコレートを作ることがどう繋がる」
そう返しながらスコールは数日前の出来事を思い出す。
 自らの生まれ育った世界に居られない状況に追い込まれた自分が、元の世界の仲間たちや異世界で出逢った仲間たちの想いを享けて本来ならば足を踏み入れる筈のなかったクラウドの世界へとやってきてから、1年近く経つ。その間、スコールが最も多くの時間を共に過ごした相手は間違いなく、今目の前で自分を見て笑っている子供2人だ。彼らは、想像もつかない別の世界からやってきたスコールの話に興味津々で、事ある毎にスコールの世界の話を聴きたがった。同じ家で生活しているから時間も取り易く、寝る前の一時、デンゼルとマリンがスコールの部屋へと訪れて話を強請るのが習慣化している。そうして、先日もスコールは本来の自分の世界の風習について話をせがまれたのだった。
2月のイベント事は何かと尋ねられて、スコールはバレンタインデーというものを彼らに教えた。
 だが俺はちゃんと言った筈だ…!
スコールは心の中で強く主張する。
バレンタインデーは女性が好きな男性にチョコレートを贈るイベントだ、と教えたのだ。
「だって、お世話になった人にあげたりもするんだろ?」
「だから、ないしょでティファとクラウドにわたしたちで作ってあげようよ」
マリンとデンゼルにそう言い募られ、スコールは返答に詰まった。確かに言った記憶はある。じゃあスコールも女の子から貰ったりしたの?という質問を躱す際に、最近では友達や世話になった相手へ贈ることも多いようだ、と付け足した。そして、今の自分の立場が子供たち同様、ティファとクラウドの世話になっている身だというのも覆しようのない事実。
「…別にチョコレートを作らなくてもいいんじゃないのか」
チョコレートを贈ればいいのであって、わざわざ手作りする必要などないのだ。しかも、しっかりしているとは言え未だキッチンに立たせるのに躊躇してしまう年齢のマリンとデンゼルに、菓子作りなど当然したことも興味を持ったこともない自分の3人で作るなんて、無謀だとしか思えない。
「だって贈り物なら手作りのほうがティファもクラウドもきっと喜んでくれるよ」
「…得体の知れない失敗作を食べさせられる方が嫌だろう」
マリンの主張に対してスコールは言い切る。失敗するなんて決まってないよ、という抗議は無視だ。
「それに、スコールが教えてくれたみたいな綺麗なチョコレートなんてここじゃ売ってないんだ」
「…」
しかし続いたデンゼルの説得にはスコールも返しようがなかった。
 3年前に起きたというジェノバ戦役により大都市ミッドガルが崩壊した後、そこに寄り添うような形で造られたこのエッジの街は、未だ復興の途上にある街だ。日常生活品はかなり流通するようになったものの、嗜好品、特に贈答用などの贅沢品の類を手に入れるのは難しい。食品分類上のただのチョコレートを手に入れることはできても、綺麗に形作られた、スコールが子供たちに話したような贈り物としてのチョコレートは流通していないだろう。
「難しいのつくろうなんて思ってないよ。ちょっとだけ、贈り物っぽいものをつくれたらいいの。ね?」
子供たちは、それぞれの両手で苦い顔をしたままのスコールの手を握る。右手をマリンに、左手をデンゼルに取られたスコールは、暫くして大きな溜息を吐くと渋々と頷いたのだった。
 
 
 
 
 
 スコールの人格形成に於いて大きな影響があったものの1つに、彼が一流の傭兵となるべく教育を受けた、ということがある。1度依頼を受ければ、任務遂行の為にベストを尽くす。任務であればそこに疑問は挟まない。
 これは、任務だ。
そう割り切ったスコールの行動は迅速かつ的確だった。するべきことを明確にして、必要なものを確認する。
スコールが慣れ親しんだ本来の世界であれば、インターネットですぐに色々検索できたものだったが、今はネット環境が整っていない。インターネットというもの自体はこの世界でも既存のものだが、復興途上の現在、少なくとも一般市民が気軽に活用できる環境にはないのだ。
マリンがどこからか探してきた菓子作りのレシピ本をパラパラと捲りながら、何を作るのか決める。できるだけ工程が少なく簡単そうで材料が調達できそうな、尚且つそれなりに見栄えのするレシピをピックアップし、必要な材料の買い出しをマリンとデンゼルに任せた。その間にスコールは、キッチンの中から製菓に必要な道具を探し出して準備し、レシビを紙に書き写す。本の状態よりも参照し易くする為でもあり、レシピを頭の中に叩き込む為でもある。任務である以上失敗は許されないのだ、スコールの中では。
幸いなことに、今日は朝早くからクラウドはデリバリーサービスの仕事が入っており、配達先が遠方だと言っていたから夕刻まで帰らないだろう。ティファが営む酒場セブンス・ヘヴンは不定休だが、ちょうど今日を休みにすることにしていた。彼女も食材や消耗品など諸々の買い出しに出ている。荷物が大量になるから帰りにクラウドに拾ってもらうと昨夜話していたので、こちらも夕刻までは戻ってこない。サプライズのプレゼントにしたいという子供たちの希望を叶える為にはクラウドとティファ、2人の不在が必要だったわけだが、そこに労することなく済ませられたのは大きい。もしどちらかがいれば、出掛けてもらう口実を探すのに苦労したことだろう。
 材料の買い出しに出ていたマリンとデンゼルが帰ってくると、3人は早速チョコレート作りに取り掛かった。
とはいえ、火やナイフを扱うのは基本的にスコールで、子供たちにはその他の作業を割り当てる。
製菓用のチョコレートなど手に入らないので市販の板チョコを使っての簡単なレシピだが、慣れない作業に3人とも真剣極まりない表情だ。
チョコレートを冷やし固めている間に、ラッピング用のカップやリボンを用意した。
「クラウドもティファも、喜んでくれるかなあ?」
「上手く作れてるから大丈夫だよ」
 …おまえ達からなら、何をやっても喜ぶだろう。
マリンとデンゼルの会話に心の中でスコールは答える。実際、もし仮にチョコレートの原型を全く留めないような失敗作が出来たとしても、子供たちが彼らの為に作ったのだと言えば、ティファもクラウドも「美味しい」と言って食べるに違いないのだ。
 ラッピングに至るまで手作りの、多少の歪さはあるものの贈り物として充分認識できるだろうチョコレート菓子が出来上がったのは、レシピに書かれた所要時間の目安の優に倍以上の時間が経ってからだった。
 
 
 
 
 
「ただいま…、あら?」
扉を開けた途端に鼻腔を擽る甘い香りにティファは帰宅の挨拶もそこそこに首を傾げた。続いて、大きな荷物を抱えて入ってきたクラウドも鼻をひくつかせて怪訝な顔をしている。
「おかえりなさい!」
階段をパタパタと降りてきたマリンとデンゼルに、クラウドが尋ねた。
「この匂い…なんだ?」
「こっち来て!」
満面の笑みでそう言うマリンに、ティファとクラウドは顔を見合わせ、とりあえず手にした荷物を置くと店の奥のプライベートスペースへと入る。普段、ダイニングとして利用しているその部屋のテーブルに置かれていたのは、可愛らしいラッピングが施された2つの箱だった。
「ピンクのがティファにで、ブルーのがクラウドにだよ。…中身は変わらないけど」
デンゼルに促されて2人はそれぞれにと渡された箱をそっと開ける。中にあったのは、チョコレートコーティングされた苺やハート型のチョコレート。どれも一目で手作りだと判るものばかりだ。
「今日はバレンタインデーなんだよ」
「バレンタイン…?」
 それってヴィンセントのこと?と真面目な顔で聞き返すティファに、違う違う、と子供たちが手を振る。
「女の子が好きな男の子にチョコあげる日…なんだけど、友達やお世話になってる人にあげたりもするんだって」
「スコールに教えてもらったんだ」
「スコールに…」
つまり、スコールの生まれ育った世界にある風習ということなのだと漸く合点がいった彼らは、改めて渡されたチョコレートを見た。
「クラウドとティファに、いっつもありがとうっていうわたしたちの気持ち」
マリンの言葉に、クラウドとティファはそれぞれチョコレートを1つ摘むと口へと入れる。
「美味い」
クラウドがそう言えば、子供たちは嬉しそうに笑った。
 
 
 
 
 
 任務完了、か。
階段の途中に佇んでスコールは内心でそう呟いた。マリンとデンゼルにもいくつか食べさせたし、自分自身でも1つは味見をしたのでその点での心配はしていなかったが、やはりプレゼントを贈った相手の反応を確認しないと任務を完遂したとは言えないだろうと思って降りてきたのだ。だが階段を完全に降り切ることはせず、階下の声が聞こえたところで立ち止まった。
 全く知らないこの世界へとやってきて1年。
この世界にもだいぶ慣れたし、共に暮らす彼らにもだいぶ慣れたと思う。けれどやはりどこか馴染みきれない瞬間がある。それはたとえば今のように、彼ら4人が揃っている時だ。
彼らに血縁はないし、マリンとデンゼルの親と言うにはクラウドもティファも若過ぎる。それでも彼ら4人が穏やかに寛いでいる様子は擬似家族として完璧な姿に見えた。そしてその光景を見る度に、自分がここで共に暮らしていていいものなのかとスコールは思ってしまうのだ。
気付かれないようにそっと自室に戻ると、ベッドに寝転がった。
 どこか部屋を探そう。
もう1人で暮らしてもいい頃合なのではないかと思う。モンスター退治などの需要もあるし、そうでなくとも復興途上のこの街は建築現場なども多く、選り好みしなければ職には困らないだろう。いつまでもクラウド達に甘えていないで、自立しなくてはいけない。大抵のことは自力でこなせる自信もある。
 早速明日にでも部屋と仕事を探しに行ってみようとスコールが考えていると、部屋の扉がノックされた。
「いいか?」
ノックした割にスコールの返事も待たずに扉を開けたのはクラウドで、それに対して上体を起こし掛けた態勢でスコールが睨んでみても何処吹く風だ。
「何か用か?」
「用というか…礼を言いに」
「礼?」
「チョコレート。スコールも一緒に作ってくれたんだろう?」
「…別に」
相変わらず無愛想な返答にクラウドは苦笑いするしかない。マリンとデンゼルが、スコールが指示を出してくれたから初めてだったけれど上手くいったのだと言っていた。聞いた時にはスコールと菓子作りという言葉が全く結びつかず意外だったが   勿論、マリンとデンゼルに頼まれて断れなかったのだということは解っている   子供たちと3人でチョコレートと格闘している姿を想像すると何とも微笑ましい気分になる。
だが、チョコレートを貰った自分たちの前に、スコールが姿を見せることなく自室に引き返したことが気になった。
 古くないのにどうにも軋む階段や各部屋の扉は、スコール本人がどんなに気を使ったところで完全に物音を消すことはできない。彼が階段の途中まで降りてきたことにも、そしてそのまま引き返してしまったことにも、クラウドは気付いていた。それはティファも同じくで、マリンとデンゼルにチョコレート作りの顛末を聞きながら自分を見た彼女の視線に促されて、クラウドはスコールの部屋へと来たのだった。
 スコールが自分たちに遠慮していることは明白で、この世界に慣れ始めた頃からこの家を出ようと考えていることは解っていた。最初に、この世界に不慣れであることを理由に一緒に住むことに決めたのはクラウドで、スコールはそれだけが理由だと思っているのだろうが、寧ろクラウドにとってそれは口実に近いものだ。
 あの子、口下手だし、1人で頑張ろうとしちゃうし、実際1人で大抵のことこなせちゃうし。
スコールの世界で、スコールの姉代わりの女性に言われた言葉を覚えている。だからまずは、スコールを1人にしないことにした。正直に言えばスコールは反発するに違いないから、「この世界に不慣れなうちは」と理由をつけた。だがその理由の効力もそろそろ切れ掛かってきた頃なので、今後どう言って彼を納得させようかと考えていた矢先、今日の出来事があったのだ。
これはいい、と瞬時に思った。恐らくそう考えたのはティファも一緒だろう。
「来年も、楽しみにしてる」
「え?」
何を言われたのか解らない、という顔をしてスコールはクラウドを見る。
「マリンとデンゼルが、来年もお前と一緒に作ってくれると言っていた」
 そんな話は聞いていない。
スコールがそう思っても、もう遅い。
「それから、スコールの世界のイベントを、色々やってみるんだそうだ」
 それはクラウドが子供たちにそう促したわけではなく、マリンとデンゼルが自発的に言い出したものだ。子供たちも彼らなりに、スコールが遠からず出て行こうとすると感じ取っているのだろう。特にマリンはそういう機微に聡い子供だった。
「そういうわけだ。よろしく頼むな」
「…」
言葉と共に、クラウドはスコールの髪をくしゃっと撫でた。決定事項として言い渡されるとスコールが弱いことも承知済みだ。
 クラウドの手を払い除けて乱れた髪を直しながら、スコールは考える。擬似家族としてあれほど完璧な形を持つ彼らにとって自分は余分な存在でしかないはずなのに、彼らは自分にここにいろと言ってくれる。それに、甘えてしまってもいいのだろうか。
 もー!頼って!甘えて!スコールは頑張りすぎ!
胸の奥で、もう逢えない大切な人の声がした。
その声に推されて、スコールは口を開く。
「来年は…もっとちゃんとしたのを作る」
まさかそんな決意表明が返ってくるとは予想していなかったクラウドが驚きに眼を丸くした後ろで、こっそり廊下で様子を伺っていたティファと子供たちが、やった!と顔を見合わせて笑った。