~Zell.~
ったく、大馬鹿野郎だよっ!おまえはっっ!!
なんで、そうなっちまうんだよ。
もっと、ほかに、なかったのかよ!?
どうせ、たいして考えてなかったんだろ。
おまえ、考えてるようで考えてなかったもんな。
どうでもいいことばっかり気にして、1番肝心なことになると思考能力低下するようなヤツだったよ。
悲観的な思考が得意でよ。
…ほんと、どうしようもねえヤツだよ。
いっかい、針が振り切れちまうと、もう他のことなんか考えらんなくなるんだもんな。
残されたヤツが、どんな気持ちになるかなんて考え、頭ん中掠めもしなかったんだろ?
…それとも、もう、考えたくなかったのか?
他のことなんか考えたくなくて、気にしてたくなくて、選んだ結果だったのか?
俺たち、おまえの、重荷だったのか…?
なんか、すげー、悲しいな。
俺たち、けっこう、いい仲間だったよな?そうだよな?
そう、信じてていいんだよな?
…頼むよ。なんか、言ってくれよ。
なあ、痛くなかったのか?苦しくなかったのか?
後悔とか、未練とか、なかったのか?
゛死゛って、そんなに、静かに迎えられるものなのか?
なあ、教えてくれよ。
…心配なんだよ。不安なんだよ。
おまえが。
納得して逝けたのかどうかが。
…俺は、おまえの、仲間、だから。
~Quistis.~
…しょうがないわね。
ほんとに、手のかかる生徒なんだから。
でも、特別な恩情措置で、何も、訊かないでいてあげる。
言いたくないでしょ?知られたくないでしょ?
私は、部外者だから。
すべては、あなたたちだけが知っていればいいことなんでしょう?
無口で、自分のことを他人に伝えるのが苦手なあなただったから。
きっと、訊いても、うまく説明することなんて出来ないでしょうしね。
…よく、わかってるでしょ?
伊達に、研究家を自負してるわけじゃないのよ?
だから、ほんとは、だいたいの察しはついてるの。
確認する術もないし、確認する気もないけど。
ああ、でも。
これだけは、確信してる。
これは、決して、あなたたちが憎みあって、蔑みあった結果じゃないってこと。
これは、あなたたちなりの、納得済みの、結論なんだってこと。
間違ってないでしょ?
もし、それが間違いだったとしたら、とても、哀しいから。
そんなの、誰にとっても、納得できないじゃない。哀しいじゃない。
だから、祈ってる。
もしも。
もしも、命が終わってもなお、感じたり、考えたり、想ったりすることができるのなら。
どうか、あなたが。
自分で選んだ結末を、たとえ一瞬でも、後悔することなどないように―――――――――。
to Dawn Valley 4. -His freinds 2.-