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給料泥棒デフォルトなはずなのに

何だろう、基本的に私の仕事に師走って別に関係ないはずなのに、やっぱり師走だからなのか?妙に忙しく時間が過ぎていきました…。請求書作ってた記憶しかない~
クリスマスコ、本気で1文字も書いてないよ!もう23日の午前3時だよ!おっそろしー(汗)
でも眠いので寝ます<待てナニその余裕
起きてから頑張るさ~
 
 
ケアルかけてくださった方々、ありがとうございますっ
 
 
 
続き
 
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ティナの言葉は、セシルの心に劇的な効果を齎した。
 ああ、そうだった。カインはこんな風に他人を責めたりする人ではなかった。彼が責めるのはいつだって自身だった。カインは自分の身の上に起こったすべての出来事の責任を、他者ではなく自身に求める人だった。
セシルは目の前の幻影を見つめる。これは。
「お前が現れたのは、僕の願望だったんだ…」
 お前の所為なのだと、いっそ糾弾してくれたらいいと思っていた。そうしたら、言い訳することだって、謝ることだって出来るのに。
 謝って、縋って、どうか僕たちの傍に、バロンへと帰ってきてくれと頼むことが出来るのに、と。
「それも結局僕の甘えだな…」
セシルは苦笑いと共にそう呟いた。
「でも、カインが『お前の所為だ』なんて言って僕を責めてくれるような人だったらよかったのにって、思うよ。そうしたら、お前があんなに傷つくことはなかったのに」
言いながら、しかしセシルは解りすぎる程よく解っている。親友は、そんなことが出来ない人なのだ。他者を責めるには、彼はあまり強く、誇り高く、そして何よりも優しい。
そんな彼を親友と呼べることを、自分がどれだけ誇らしく思ってきたか。
「不思議ね」
ティナにそう言われてセシルは眼を瞬かせる。
「何がだい?」
「セシル、いつも『君』って言うのに、カインさんには『お前』なのね」
「…ああ」
言われて気づいた、というようにセシルは頷いた。
「なんだろう…。カインは、特別だから」
 そう、特別なのだ。孤児で国王が養父という境遇も相俟って、他人の顔色を窺う傾向の強かったセシルが意識せずに甘えてしまうほどに。きっと、セシルが無意識に行っていたそれを、カインは理解していたのだろう。そしてずっとその甘えを受け止め続けてくれたのだ。
 セシルは幻影の親友の姿に微笑んだ。自分が何を乗り越えるべきなのか、何を覚悟するべきなのか、解った。
「そうだな、ずっとお前に頼りっぱなしだったから…。もうしゃんとしないと駄目だったね。帰ってきて欲しいって願っていてはいけなかった。お前の帰りを、待っていられる自分になるよ。お前がいつか自分を許した時に、帰ろうと思える国で在り続ける為に僕は僕に出来る事をしよう」
竜騎士の兜から覗く口許が、微かに引き上げられた。兜に隠れていても判る。あれは、カインが自分に対してよく見せていた、親しい者にしか見せない表情。
「お前はお前の気持ちに従って、納得のいくまでそうしていればいい。帰ってきて欲しいとは言わないから。でも、忘れないでくれ。お前が帰る場所はバロンだよ。バロンは僕と…ローザが守るから」
言葉を紡ぐセシルの胸の前にクリスタルが現れる。
「それから時々無事かなって心配するくらいは許してくれ。それと…帰ってきたら、僕はきっとまたお前に頼るから、覚悟しておけよ、カイン」
 それは何も言わずに姿を消した罰だ、とセシルが冗談めいた口調で言った時、クリスタルが眩い光を放った。
 
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で、待つ覚悟を決めたら、このあと10年以上帰ってきませんでした、と(笑)<TA参照